測定前に状態を確認する
使用済みOリングは膨潤、収縮、圧縮永久ひずみで元寸法から変化しています。可能なら新品または図面を基準にし、使用品しかない場合は状態と温度を記録してください。
線径を測る
平行な測定面を持つノギスまたはマイクロメータを使い、ゴムをつぶさない最小の測定力で複数箇所を測ります。断面が扁平な場合は最大・最小値を記録し、単純平均だけで規格を決めません。
内径と外径を測る
小径はテーパゲージや測定コーンが便利です。大径は平らな面に自然に置き、伸ばさずに内径を測ります。外径、内径、線径の関係は OD = ID + 2 × CS です。3値の整合性も確認してください。
標準候補を比較する
測定器の表示分解能と測定精度は同じではありません。接触力による変形を避け、規定公差に適した測定方法で確認します。線径3.53 mmと3.55 mmの差は0.02 mmしかないため、使用済みリングだけで確実に識別できるとは限りません。AS568とISO 3601の内径、線径、公差、正確な呼び番号を比較してください。
計算例:測定値から溝の照査へ
損傷のない自由状態のリングで、内径20.00 mm、線径2.50 mmを測定したとします。外径は20.00 + 2 × 2.50 = 25.00 mmです。寸法計算ツールに両方を入力し、候補の内径と線径を別々に比較します。測定値を先にカタログ寸法へ丸めないでください。
別に測った外径が25.4 mmなら、0.4 mmの不一致があります。再測定し、楕円や変形を確認します。この差だけでは別の規格寸法とは断定できません。平均だけでなく、測定値の範囲も記録します。
候補を決めた後は、ラジアル静止溝または端面シール溝を照査します。最終設計にはメーカーが確認した呼び寸法と公差を使用してください。
測定参考:Apple Rubberの内径・線径測定ガイド。上記の数値は独自の計算例であり、メーカーの仕様ではありません。
Oリング寸法計算に実測IDと線径を入力し、AS568とISO 3601の近い候補を比較します。最も近い候補が自動的に互換品になるわけではなく、公差、材料、硬さ、溝適合性を別に確認します。